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以前は、薬膳をより多くの⼈に広めたいと思っていました。
今も、その思いは変わりません。
ただ、現在は「薬膳」という⾔葉だけが広がることよりも、中医学を基礎とする薬膳の考え⽅を、
必要としている⼈に丁寧に届けたいと思うようになりました。
薬膳は、珍しい⾷材を使った特別な料理ではありません。
季節を感じ、⾃分の体の変化に気づき、そのときの⾃分に合う⾷事や暮らし⽅を考えることです。
すぐに結果が出るものではなく、今の速い時代には合わないように⾒えるかもしれません。それで
も、体に負担をかけず、⽇々の⼩さな変化を積み重ねていく中に、薬膳の⼤切な役割があると思っ
ています。
私はこれからも、中医学と中医営養薬膳学を学び続け、できるだけ正確に、そして⽇々の暮らしに
結びつく⾔葉で伝えていきたいと思います。
また、⽇本だけでなく、海外の⼈たちにも、薬膳を単なる料理としてではなく、⾃然とともに⽣
き、⾃分の体を知るための知恵として伝えていきたいと考えています。
⼤きなことを成し遂げたいというよりも、出会った⼈が⾃分の体を少し理解できるようになるこ
と。
体調を崩したときに、⾃分を責めるのではなく、「今、体は何を伝えているのだろう」と考えられ
るようになること。
薬膳を学んだことで、⾷べることや⽣きることが、以前より少し豊かになったと感じてもらうこ
と。
そのような⼩さな変化を、⼀⼈ひとりに届けていくことが、今の私が⽬指していることです。
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